全国自治体病院協議会の望月泉会長は11日の記者会見で、公立病院130カ所の2024年度の損益率は平均でマイナス18.5%となり、コロナ前の19年度と比べても4.3ポイント悪化したと報告した。前年度比でも1.4ポイントの減少だった。中央値ではマイナス27.9%で、前年度からは2.0ポイント低下。19年度比では、10.4ポイントも悪化しており、「経営状況がかなり厳しくなっている」として、公立病院が深刻な経営難に陥っている現状を訴えた。【渕本稔】
全自病は、厚生労働省が11月26日に公表した医療経済実態調査の結果を基に、19年度と23年度、24年度のデータがそろう公立病院130カ所を対象に、各年度の損益状況を比較した。
自治体からの繰入金を含む総損益率は、24年度の平均がマイナス7.9%で、前年度から2.7ポイント低下。19年度比では6.3ポイント悪化した。
これに対し、公立病院以外の医療法人402施設では総損益率が
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